婚活で出会ったおじさん

こじんまりとした婚活パーティーに参加したときの体験談です。

当時の私は23歳で、彼氏と別れたばかりでした。
彼のことを忘れられるぐらいの出会いを求めて、そのパーティーに頻繁に参加していました。
パーティーは小さな雑居ビルの一室で毎週行われており、お世話役のとても個性的なおじさんがいて、パーティーの進行などを務めていました。

参加人数にもよりますが、約15分ごとに男性が席を移動し、その後、紙が配られ、気になった人の番号に丸を記入します。
丸がマッチングすれば、残ってその人とじっくり話せる仕組みでした。
マッチングしなければその場で帰らなければなりません。
しかし帰った後に、参加者の連絡先を知りたければ、世話役のおじさんを通じて依頼することができるというチャンスがあります。

マッチングの後、お話して気が合うという方はたくさんいました。
しかし、なかなか続けてデートをしたいと思える方には出会えませんでした。
別れた彼氏のことを忘れられず、無意識に新しい恋を拒否していたのだと思います。

私は何度もそのパーティーに通いましたので、世話役のおじさんはそのうち私のことを覚えてくれました。
婚活以外の話もできるほど仲良くなり、おじさんは私がテーブルのお菓子をよく食べるのを覚えていて、多めに用意してくれるほどになりました。

おじさんは、マッチングしなかったパーティーの参加者に毎回、次回のパーティーのメールを出していました。
ある日、おじさんから個別にメールが届きました。
パーティーの参加者の中で、おじさんの独断で相性が良さそうと思った男女には、個別の紹介があるという話だったのですが、ついにそのメールが私にも届いたのです。

2人きりでのお見合いの時間を設定していただいたのでお会いしてみると、とてもお育ちの良い、笑顔の素敵な方でした。
お見合いの後に、おじさんはその方の素晴らしいご略歴や、ご家庭がいかに立派かということなどについても話してくださり、「あなたが礼儀正しく清楚な方だから、合うと思い、紹介したのです。」と言ってくださいました。

しかし私の家庭は彼のご実家のようにお金持ちではありませんし、育ちが違いすぎて、とても気後れしてしまいました。
それに残念ながらその方のことがどうしてもタイプではありませんでした。
帰宅後、おじさんに丁重にお断りのメールを入れました。

その後もおじさんは次回のパーティーの案内や、個別紹介など熱心にメールをくださいましたが、私は対照的にどんどん気持ちが冷めてしまいました。
結局、別れた彼氏のことが忘れられず、自分の気持ちに嘘をついているようで、おじさんや他の参加者にも申し訳ない気持ちになっていきました。
婚活を休んで、失恋の傷を癒すことにしました。

おじさんにその旨メールすると、「あなたは素敵な方ですから、きっとまた良い恋愛ができますよ。人生にも婚活にもお休みは必要、また恋愛したくなったらいつでも来なさいね」と心温まるメールが届きました。

その後、しばらくして彼氏ができたのでそのパーティーには行っていませんが、おじさんのことは今でもよく思い出します。

 

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